「灘の男酒、伏見の女酒」とは?日本酒の味の違いを楽しむための豆知識。

みなさんこんにちは。今日は趣向を少し変えて、かつて日本酒の二大名所とされた兵庫県・灘市と京都府・伏見のお話をしたいと思います。日本酒好きの方はどちらも有名な産地としてご存知かと思いますので、そんな日本酒通のみなさんでも、日本酒ビギナーの方にも日本酒と歴史の深い深い繋がりと奥深さを知っていただけたらなあと思います。

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季節ごとの限定日本酒でおすすめを紹介。新酒から冷やおろしまで。

兵庫県・灘市

さて、兵庫県の灘市は江戸時代より日本最大の日本酒生産地とされていました。その理由は複数あるのですが、大きくは以下のような理由とされています。

  1. 山田錦をはじめとする良質な酒米が取れた
  2. 日本酒造りに適した水(「宮水」と呼ばれます)があった
  3. 大きな港があり、江戸に樽廻船で素早く運べた
  4. 優秀な酒造り集団「杜氏」の出身地であった

つまり、原料良し・製造者良し・運搬経路良しと非のうちどころがない場所だったわけですね。その結果、灘市は現在でも名高い日本酒産地として知られるようになりました。

この灘のお酒、使用する米の大半を占めている山田錦と使用する水が少々硬い影響で、淡麗なものが多く作られています。高度経済成長期に「お父さんがお風呂上りにちゃぶ台で熱燗を飲む」なんてシーンでよく飲まれた「菊正宗」なんかが典型例ですね。他にも「白鶴」「櫻正宗」なんかが灘の老舗酒として有名です。

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ちなみにこの「菊正宗」「白鶴」「櫻正宗」がお金を出し合ってできた日本有数の進学校が灘高校なので、今でも灘高校の成人式・同窓会ではこの3酒造のお酒がふるまわれているようです。さすが酒のメッカと呼ばれる地だけありますね。

京都府・伏見

灘のお酒はその淡麗で切れのある味わいから「男酒」と呼ばれました。一方で「女酒」として柔らか・まろやかな口当たりの酒造が多く集まるのが、京都の伏見地域です。

伏見には、御香宮神社と呼ばれる水に関する伝説残る神社があり、多くの良質な水に恵まれた水の名所として知られています。その水の評判は古くから高く、昔は「伏水」と書かれていたほど。そんな伏見の水はとても柔らかいもので、中硬水というとてもバランスのとれたものになっています。そのような水を使っているため、伏見のお酒はどれも非常に口当たりがまろやかで、飲みやすいものになっています。

伏見には多くの著名な酒造が勢ぞろいしていますが、その代表例が「月桂冠」「黄桜」ではないでしょうか。どちらの酒造も普段は酒造見学をさせてくれますので、行ってみると日本酒造りについて理解できて面白いと思います。試飲もさせてくれますよ!もちろん未成年の皆さんは成人してから行きましょうね!

ちなみに私は月桂冠の中ではこの「鳳麟」が好きです。少々お高めですが、高貴な味わいと香り高さがくせになります。

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灘の男酒・伏見の女酒

これまでの話をまとめると、

昔から灘と伏見が「水の違いが酒の違い」を反映した酒造りで有名になっていた。灘は硬水を使用し、「男酒」と呼ばれた一方で、伏見は柔らかい水を使用したことで「女酒」と呼ばれるようになった、というわけです。

そしてその味わいの違いは、灘が淡麗でキレのある味わいで「男らしい酒」なのに対し、伏見の女酒はまるで女性のような柔らかな口当たり、として「女らしさのある酒」として賞賛されてきました。

みなさんはどちらのお酒が好みでしょうか?ちなみに私は柔らかな伏見の酒の方が、飲みやすくて初心者向きかなと感じます。もちろん灘の酒も淡麗で爽やかなので、夏場などこれからの季節にぴったりだと思いますので、ぜひとも飲み比べてその違いを楽しんでくださったらうれしいです。

 

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